Best intra-rater reliability of IVUS parameters in peripheral vascular interventions
IVUS評価は誰がしても同じなのか?
末梢血管インターベンション(Endovascular therapy: EVT)におけるIVUS(Intravascular Ultrasound)の標準化を確認するためにBEST IVUS Studyを立案しました。
EVTにおけるIVUSの役割は慢性完全閉塞(chronic total occlusion: CTO)に対するワイヤークロス、手技成功目的に加えて、開存率などの長期治療成績の改善をすることに広がりました。これは、IVUSの可能性は病変の形態や血管径の評価、デバイスの選択とそのサイズ選定、エンドポイントの決定、慢性期におけるデバイス評価など、多岐にわたるからです。IVUS所見に基づいたEVTの戦略選択が良い結果が得られると今後も期待されます。特に、世界屈指のIVUS大国である日本から出されるデータは世界各国から大いに注目されています。
ただ、その“眼”はやはりヒトです。IVUSが出す画像を、いかに正確に測定するか?バラバラの定義で結果を議論したところで、真実は見えてきません。その標準化を目的にJETは2022年にイメージングコンセンサスドキュメントをCVIT誌に掲載し、その計測方法や定義を策定しました。
それから3年、IVUS大国である日本EVTのその“眼”はどこまで標準化されたのか?本研究では実臨床のEVT におけるIVUS評価がバラツキなくできているか?をテーマに、そしてなんと“JET期間中”に臨床研究を行います。日常的にEVTでのIVUS評価を行っている検者(臨床工学技士・診療放射線技師・検査技師・医師など)に参加していただき、オールジャパンで“日本IVUSの神髄を証明してやろう”と思っています。
研究概略
本研究は多機関共同観察研究です。
IVUS測定に協力いただく予定検査者は90人です。
参加資格は日常臨床においてEVT中のIVUS操作をしている方です。
測定項目は以下になります。
- 血管径
- 最少内腔面積
- 解離腔面積
- 最小ステント内面積
- 3種類の病変形態
※JET Imaging Consensus Document に準拠いたします
使用IVUSはTerumo, Philips, Boston Scientific社の機種です
研究に参加していただける方は下記より事前受付をお願いいたします。
本邦における臨床および医学の発展にためにみなさまのご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、参加していただける方には「参加登録費:ご協力いただきました日の当日参加1日パス」の特典がございます。
大阪警察病院 臨床工学科 倉田直哉
岸和田徳洲会病院 循環器内科 藤原昌彦
お問い合わせ先
一般社団法人 JET事務局
〒814-0001 福岡市早良区百道浜1-7-5
Mタワー 11階
E-mail:secretariat[あ]j-et[ど]jp([あ] を @ に,[ど] を . に変えてください。)