Japan Endovascular Treatment Conference 2025 (JET2025)

Japan Endovascular Treatment Conference 2025 (JET2025)

ご挨拶

Scientific Committee

会長:倉田直哉

JET2025のメディカルスタッフセッションで代表を務めさせていただきます、大阪けいさつ病院 臨床工学技士の倉田直哉です。私が初めてJETに参加したのは今から12年前のJET 2013になります。その時にライブ症例でSFAのCTOをすぐにワイヤーが通ったことに凄く感動したことを今でも覚えております。そこから毎年JETに参加するようになりました。そして12年経った今、かつて聴講者だった私がメディカルスタッフセッションの代表を務めることになり、大変感慨深く思っております。これまで「JET」で学んできたこと、特に末梢血管内治療の魅力を教えていただいた経験に恩返しをしたいという思いで、重圧とともにワクワク感も感じながら、参加者の皆様に満足していただけるよう全力で取り組んでいく所存です。

過去3年間のJET(JET2022大阪・JET2023東京・JET2024福岡)では、末梢血管内治療に携わるメディカルスタッフの質を向上させることをテーマに、教育に注力してまいりました。特に、セッションの形式を職種ごとに分けるのではなく、異なる職種を交えて行うスタイルを採用したことで、メディカルスタッフの質向上だけでなく、新たな知識の共有や多角的な議論が生まれ、参加者同士の繋がりが強化される期待以上の効果が得られたと感じております。また、教育をテーマに掲げながらも、IVUSの標準化を目指したJET Imaging Consensus Documentの作成や、動脈瘤に対する治療法(ステントグラフト)のセッション開始など、新しい取り組みも積極的に行ってきました。特にIVUSの標準化を目指した取り組みは本領域において重要な一歩となり、セッション中に論文の投稿を行うという斬新な方法を採用したことも、今でも鮮明に記憶に残っています。こうした他の学会では見られない新しい試みを通じて、JETは常に革新を追求してきました。そしてJET2025でもこの意思をしっかり引き継ぎ、参加者の皆様に「学び」「楽しみ」「驚き」を感じていただけるようなセッションを企画してまいります。

JET2025のメディカルスタッフセッションのテーマは「診て(See)、知って(Know)、想う(Think)」です。このテーマには、末梢血管内治療における知識や技術の習得を深めるだけでなく、実際の患者さんを診ることの重要性、臨床現場で知るべきこと・治療するにあたり知っておくこと、そして何を想い・どのように行動するべきかを考えてほしい、と思い決定しました。またこれを達成するためには単一の職種だけでは困難であり、メディカルスタッフが従来の枠組みを超え、新しい視点やアプローチを取り入れることが重要です。具体的には新しい視点やアプローチとは、「自分の職種だけの知識や技術」だけでなく、「新たな知識や技術として他職種の知識や他職種の技術」を積極的に学び・取り入れ、既存の枠や考え(自分の職種のことだけしていればいい、自分の職種の知識や技術だけでいい)にとらわれず、柔軟に対応していくということです。JET2025メディカルスタッフセッションは、各職種の先進的な技術や治療法の共有、日常臨床での実際の症例を通じて問題点や改善策を学べるのは勿論のこと、異なる職種のメディカルスタッフが集まることで、より包括的な理解が深まり、より多くの知識や技術が学べる場になると考えております。また、JET2025では、IVUSや新しいデバイスに関するワークショップも開催し、JET2025ではこれまで以上に多くの新しい企画に挑戦いたします。私たちの目指すところは、参加者の皆様にとって充実した学びの場を提供し、新たな知識や技術そして仲間との出会いを通じて、末梢血管内治療の未来を共に切り拓いていくことです。そしてそれは、ここから「JET2025」から始まります!

最後に、本学会の開催にあたり、多くの方々のご支援とご協力に心から感謝申し上げます。この学会が皆様にとって新たな発見と学びの場となり、今後の医療現場での実践に大いに役立つことを期待しております。

2025年4月25日から27日、大阪にて皆様をお待ちしております。

倉田 直哉(大阪けいさつ病院 臨床工学技士)

Program Committee

会長:中田文

この度、メディカルスタッフのプログラム委員として参加させていただきます、森之宮病院 臨床工学技士の中田と申します。
日々のカテーテル室業務では、多職種が協力し合い、チームとしてその役割を果たしていることを強く感じております。しかし、私たちが専門分野の知識を得る機会は多くある一方で、職種を超えた総合的な知識を学ぶ場は限られているのが現状です。

JETメディカルスタッフセッションは、EVTに関する共通の関心や問題意識を持つ仲間が一堂に会し、多様な職種の講演を通じて、熱いディスカッションを繰り広げることができる貴重な場です。このセッションを通じて、参加される皆さまがワクワクしながら学び、多くの刺激を受けていただきたいと願っております。そして、日常業務に活かせる何かを持ち帰っていただけるよう、教育と情報を皆様と共有し、有意義な時間を過ごしていただければと思います。

この機会が、皆さまにとってステップアップの一助となり、それぞれの分野で培ってきた知識や経験を基に、さらに高みを目指して共に歩んでいけることを心から期待しております。
どうぞよろしくお願いいたします。

中田 文(森之宮病院 臨床工学技士)

会長:矢津優子

皆さん、JET2025がついにやってきます!この研究会は、EVTの最先端技術と手法を学ぶための特別な機会です。初心者の方も大歓迎ですので、このチャンスを逃さないでください。
EVTの世界に足を踏み入れると、LIVEデモンストレーションでトップオペレーターの先生たちの技を間近で見ることができます。その迫力と精巧さに、みなさんの心はきっと熱くなるでしょう。

メディカルスタッフのプログラム委員として、このJET2025では医療現場で役立つスキルを磨くためのセッションを多く用意しています。医師だけでなく、看護師や技士の方々にも参加いただける内容で、チーム医療の重要性を再確認し、日々の業務に活かせる知識を提供します。

JET2025は、最新技術を習得し、同じ志を持つ仲間と出会う絶好の機会です。新しい知識と技術で、あなたのキャリアを次のステージへと導きます。皆さんのご参加を心よりお待ちしております!

矢津 優子(岸和田徳洲会病院 臨床工学技士)

会長:林愛子

振り返りますとJET初参加は2010年でした。華やかな会場の雰囲気に浮足立っていた自身の断片的な記憶が残っています。そんな緩い私がメディカルとの合同セッションで演者として機会を得たJET2013、そこで雷に打たれました。その雷の主は藤原昌彦先生。洗練されたそのプレゼンテーションに魅了され、同時に自身の不勉強を深く恥じました。そしてこれが大きな転機となり、末梢血管疾患についてより理解を深めるため、その後JETは毎年参加をし、数多くを学んできました。またその過程の中で、血管エコーに対して疑問点が生まれました。それを研究課題として取り組めないかと悩んでいたときに、幸運にも山岡輝年先生の施設のスタッフとなり、藤原先生をはじめとしたJETの先生方、エコースタッフの皆さま、JETの事務局の皆さまのお力添えの下、前向き共同研究を進めることができ、その疑問の答えを徐々に見つけようとしております。

JETは私のソノグラファーとしての歩みの中に医療の知識だけでなく、様々な転機と出会いを与えてくれています。JET2025でもメディカルスタッフの皆さまそれぞれの歩みに寄り添い、リアルワールドの知識や技術を共有できるプログラムを計画しております。
新緑の爽やかな風が心地よい大阪で皆さまにお目にかかれるのを楽しみにしております。是非とも足をお運びください。

林 愛子(松山赤十字病院 臨床検査技師)

会長:山内陽平

今回、メディカルスタッフプログラム委員を務めさせていただきます倉敷中央病院の検査技師の山内です。血管内治療の最前線を知ることができるJETはいつもワクワクします。安定から神業そして個性が磨かれたテクニックや新デバイスの発信、多大なデータが詰まった根拠の数々、ワクワクしかありません!

検査技師が携わるエコー、ABI、SPPなど血管機能検査は治療に直結する大切なデータが詰まっています。検査室から現場へ、現場から検査室へと繋がりそのデータが今ここで治療に活かされています。検査技師も治療に関わりオペレータをアシストできます。

治療に携わる楽しさ、喜び、達成感、困難、失敗いろいろなことを経験して学び伝えることができる!それがJETです。
ぜひ医師のみならずメディカルスタッフの皆さんと共有し、いろいろな視点から討論し大きく盛り上がれたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。

山内 陽平(倉敷中央病院 臨床検査技師)

会長:紀裕介

大阪けいさつ病院 放射線技術科の紀 裕介です。JET2025で皆様とお会いできることを大変光栄に思います。
JETは、日本におけるEVTの進化を象徴する場であり、我々診療放射線技師にとっても、常に学び、技術を向上させるための非常に貴重な機会です。EVTに携わる多職種が集まり、互いの役割を深く理解し合うことで、より質の高い医療を提供するための基盤がさらに強化されることが期待されています。

本セッションでは、最新技術の共有に加え、現場で直面する具体的な課題への対応策や、他職種との連携をどのように強化していくかについても深く議論していく予定です。EVTは多職種が協力して成り立つ医療であり、診療放射線技師として、手術の安全性と精度を高めるために果たす役割は非常に大きいと実感しています。

JET2025大阪では、知識を共有し、我々が直面する課題への解決策を共に探る場となることを期待しています。また、参加者同士の活発な情報交換を通じて、技術力向上だけでなく、施設全体の医療水準をさらに引き上げる絶好の機会になることを強く願っています。皆様と大阪で有意義な時間を過ごし、EVTのさらなる発展に向けた新たな道筋を描いていけることを楽しみにしています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

紀 裕介(大阪けいさつ病院 診療放射線技師)

会長:石橋智通

JETは、日本のEVTにおける最先端の技術と知識が集まる貴重な場です。会期中には、EVTのみならず、大動脈やAVアクセス、静脈治療といった幅広い血管内治療に関する最新情報を学習でき、私たちメディカルスタッフにとっても重要な学びの機会となっています。EVTに携わるすべてのスタッフが一堂に会し、各職種がそれぞれの役割を深く理解し、知識を高め合うことで、患者さんに最適な医療を提供することが可能になります。EVTでは、血管撮影装置だけでなく、CT、MRI、USなど多くの画像診断装置が使用されます。我々診療放射線技師は、これらの画像情報を通じて、術者が正確に治療を行えるようにサポートしつつ、患者さんへの被ばくを最小限に抑える役割を担っています。JETでは、これらの画像診断に関わる最新技術の共有や、それを実際の現場でどのように応用するかを学ぶことが出来ます。

JET2025は、メディカルスタッフが新たな知識を吸収し、他施設や他職種のスタッフと交流を深める場でもあります。この機会を通じて、自身の技術力の向上を図るだけでなく、施設全体の治療水準の向上にも貢献できることを期待しています。EVTの分野は日々進化しており、新しいデバイスや治療技術が次々と登場する中で、これらを最大限に活用し、患者さんにより良い医療を提供するために、私たちメディカルスタッフが果たすべき役割はますます大きくなっています。

JET2025大阪は、その進化の一歩となる場です。皆様と共に、大阪で実りのある時間を過ごし、充実した学びを得られることを心より楽しみにしております。

石橋 智通(筑波メディカルセンター病院 診療放射線技師)

会長:米川 純

松阪中央総合病院の看護師の米川純です。この度JET2025のメディカルスタッフ プログラム委員をさせていただきます。私自身、2022年からファカルティとして携わらせていただき、2024年はプログラム委員もさせていただきました。これまでの経験を活かして、JET2025が盛況を呈するような会になるように、精一杯頑張りたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

JETと言えば、やはりEVTです。EVTと聞くと苦手意識を持っている方が多いように感じます。(このホームページを見ている時点でそのような方は少ないかもしれませんが・・・)”EVTは苦手”から”EVTって奥が深い”や”EVT面白い”と思えるようなプログラムを企画しております。

メディカルスタッフセッションでは、下肢の各領域別のEVTでセッションを構成しております。そのため、EVT中の看護についても、『大動脈腸骨動脈領域EVTにおける看護』『大腿膝窩動脈領域EVTにおける看護』『膝下動脈領域EVTにおける看護』という構成になっております。このような各領域別のEVT中の看護を学ぶことができるのは、JETならではだと思います。そして、多職種セッションですので、普段あまり聞くことがない多職種の話や熱い議論を見ることができて、そこから新しい発見をして下さい。

米川 純(松阪中央総合病院 看護師)

会長:濱口純江

関西労災病院の看護部の濱口純江と申します。JET2022、JET2024での発表を経験し、今回、JET2025のプログラム委員をさせて頂くことになりました。学会発表の経験も乏しい私がこのような大役を果たすことが出来るのか不安も大きいですが、会場に来られた皆様が面白かった、勉強になった、明日からの看護に役立つと言ってもらえるような内容に出来ればと思っております。何卒よろしくお願い申し上げます。

さてEVTの看護とは皆様はどのようにお考えでしょうか。私は血管造影室に勤務して6年目になります。最初は治療の流れやデバイスのことも全く分かっておらず、症例数も多かった為、その日一日が怒涛のように過ぎていました。少しずつ業務にも慣れはじめ、EVTの看護とは何なのか考える中で、行われている治療の流れや合併所のリスクを理解し、鎮痛鎮静による呼吸循環への影響、疼痛の訴えの確認や抑制など、先生方が手技に集中できるようにモニタリングし、環境を整えていくことが看護師の役割だと考え、日々、看護を実践しております。しかしながら、実践している看護が正しいのか、他の病院ではどんな方法を用いているのかというのは分からないものです。皆様が実践している看護の裏付けや新たな知見を得る為にぜひJET2025にお足をお運びいただければと思います。皆様と会場でお会いできることを楽しみにしております。

濱口 純江(関西労災病院 看護師)

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